作品概要:十一面観音

十一面観音(じゅういちめんかんのん)は、苦しんでいる人をすぐに見つけるために頭の上に11の顔があり、全方向を見守っています。またそれぞれの顔は人々をなだめたり怒ったり、励ましてくれたりするといわれています。十種勝利(現世利益)と四種果報(死後成仏)という様々なご利益があり、千手観音菩薩と並んで人気の高い観音である。六観音の1つに数えられ、修羅道に迷う人々を救います。奈良時代から多く信仰されるようになり、延命、病気治療などを願って多く祀られるようになりました。
ちなみに頭上面のうち前3面を菩薩面、左3面を瞋怒面、右3面を狗牙上出面(くげじょうしゅつめん)、うしろ1面を大笑面といい、頂上に仏面を配して11面です。中には本面とあわせて11面となる場合もあります。また11面の配列が異なる場合もあります。 大笑面は、悪行を大笑いして改心させ、善の道に向かわせるといわれています。様々な災難、病気治癒、財福授与、勝利を得るなどの現世利益があり、延命、地獄に落ちない、極楽浄土に行けるなどのご利益があるとされています。

<作品番号:ji20150829>
大きさ:幅32×厚み22×高さ150センチ 素材:ヒノキ 着色:褐色  
モデルは滋賀伊吹町大平観音堂蔵:十一面観音菩薩 180㎝ です。桜の材を切ってから開眼供養を営むまで僅か4日、しかも彫るのに要したのは1日と言われている。真っすぐの1本の木でありながら(上半身に対し)下半身を左に捩じり動きのある造形は素晴らしい。大きなお腹は妊婦を現わしており、今でも安産の仏様としてお参りする人が多いそうである。







<洞戸三尊>
(十一面観音150㎝、善女竜王120㎝、善財童子120㎝ (ヒノキ材)
三体のお顔を中にして向き合うように置くと一本の木になります。円空は、自分自身を善財童子に、善女竜王を母に見立てて彫り、三体の像を内側にぴったり合わせた形は、十一面観音に自分と母が抱かれる形となり現世で果たし得なかった円空の願いがこの像に込められています。原作:高賀神社(岐阜県関市)蔵 十一面観音221㎝、善女龍王176㎝、善財童子175㎝















<作品番号:jiz20160903>
大きさ:幅16×厚み10×高さ60センチ 素材:ヒノキ 着色 :褐色 
モデルは埼玉県蓮田市個人蔵77cmです。(埼玉県立歴史と民俗の博物館寄託)頭上に十の変化面を頂き、胸の前、左手で水瓶を持ち、右手は掌を正面に向けた与願印を結んでいる。





 

類似作品:ji20141010(41cm)、ji20141005(40cm)、ji20120207(39cm)、ji20130206(40cm)、ji20130205(40cm)、ji20111209(40cm)、ji20111208(40cm)、ji20160803(30cm)


<作品番号:bt20150606>
大きさ:幅23×厚み12×高さ63センチ 素材:ヒノキ 着色:褐色







<作品番号:ji20110209>
大きさ:幅27×厚み16×高さ83センチ 素材:ヒノキ 着色:褐色





類似作品:ji20151104(55cm)、ji20110503(70cm)、ji20100103(78cm) 、類似作品:ji20100709(46cm) 、ji20101005(30cm) 、ji20100731(37cm) 、ji20110128(37cm) 、ji20100708(36cm) 、ji20100104(41cm)、ji20090412(52cm) 、百年スギで彫った十一面観音

 

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